こんな方におすすめ
- LenovoのThinkPadシリーズが好きな方
- これからノートパソコンの購入を検討されている方
【世界初の折りたたみモバイルPC】ThinkPad X1 Foldについて
今回新たに発表されたThinkPadの新作、X1 Foldは世界初のディスプレイを折りたためるモバイルPCとなっており、めちゃくちゃ興味が湧いたのでまとめてみました。
まずはX1 Foldについての特徴は以下のとおりです。
ThinkPad X1 Foldの特徴について
X1 Foldの特徴については、以下のとおりです。
X1 Foldの特徴について
- 折りたためる有機ELディスプレイ
- ノートパソコンとタブレットの中間的立ち位置
- インテルのCPUプロセッサー(i5-L16G7)搭載
- メモリは最大8ギガ、SSDは512GB
- Wi-Fiモデルと5G対応モデルの選択が可能
- ThinkPadブランドの信頼できる耐久性
では詳しく見ていきます。
折りたたみ式の13.3インチ有機ELディスプレイを搭載
X1 Foldのディスプレイは13.3インチのQXGA OLED(有機ELディスプレイ 2048×1536)を搭載しており、マルチタッチ対応の折りたたみ可能なディスプレイとなっております。
1枚のディスプレイなのに180度開いた状態から閉じることが可能になっており、持ち運びや机の上の設置など、自分の好きな方法でPCの作業を行うことが可能となっています。
上記写真のように、ディスプレイ画面を表示した状態からでも開閉が可能となっており、状況に合わせて使用することが可能となっています。
有機ELディスプレイの特徴について
有機ELディスプレイの特徴については、以下のとおりです。
有機ELディスプレイの特徴
- 薄くできる
- 画面を曲げられる
- 黒色がきれいに表現できる
- 液晶に比べて画面の応答速度が良い
有機ELは液晶のディスプレイと違い、バックライトを必要とせず物質自ら発光・発色することができます。
これによりディスプレイを薄く制作することができたり、画面を曲げることが可能になっており、X1 Foldの折りたたみディスプレイに不可欠なモノであるということになります。
X1 FoldはThinkPadの耐久テストを実施
ThinkPadといえば宇宙ステーションに持っていくほどの耐久性が保証されたノートパソコンとなっており、このX1 Foldも同様に過酷なテストをパスした信頼できる作りとなっています。
ディスプレイの折りたたみの耐久性はもちろん、温度や電磁波、タッチパネル対応のペンを使用したテストなど、ありとあらゆる耐久性テストを行っているとのことでした。
X1 Foldはコンパクトで軽量なノートパソコン
X1 Foldは非常にコンパクトで軽量なモデルとなっており、たたんだ状態であればすっとバッグに収納することが可能です。
また使用するときはしっかりと開いて使用することで、13.3インチの使用しやすいサイズでの作業が可能なため、とても使い勝手の良いPCとなっています。
X1 Foldのサイズと重さについて
X1 Foldのサイズと重さについては、以下のとおりです。
本体寸法 (幅×奥行き×高さ) |
約 299.4x236x11.5mm
(開いた状態の時) 約 158.2x236x27.8mm (折りたたみの時) |
質量(バッテリー・パック、を含む) |
タブレット本体: 約 973g~
キーボード:178g |
X1 Foldを広げた時の大きさはしっかり13.3インチとなるのに対し、折りたたんだ状態のサイズは11インチほどまで折りたたむことが可能です。
重さについても1kgを切る非常に軽いPCとなっており、持ち出す際は非常に楽に運ぶことができますね。
では、X1 Foldと現在発売されているノートパソコン・タブレットとのサイズと重さについて、比較を行ってみました。
ノートパソコンでのサイズと重さの比較について
まずは同じノートパソコン同士のX1 FoldとMacBook Proから比較してみたいと思います。
型番 | X1 Fold | MacBook Pro |
ディスプレイ | 13.3インチ | 13インチ |
サイズ | 約 299.4x236x11.5mm (開いた状態の時) 約 158.2x236x27.8mm (折りたたみの時) |
304×212×15.6mm |
重さ | 約973g | 約1400g |
同じノートパソコンのX1 FoldとMacBook Proを比較してみると、X1 Foldを広げた時のサイズはほとんど同じであると言えますね。
ただ厚さに関してはX1 Foldが非常に薄くなっているため、とてもコンパクトなPCであると言えると思います。
続いて重さについてですが、X1 FoldとMacBook Proを比較すると約400g以上の差があることから、X1 Foldは非常に軽量なPCであると言えると思います。
タブレットでのサイズと重さの比較について
では続いて、X1 FoldとタブレットのiPad ProとSurface Go 2とで比較して見たいと思います。
型番 | X1 Fold | iPadPro | Surface Go 2 |
ディスプレイ | 13.3インチ | 11インチ | 10.5インチ |
サイズ | 約 299.4x236x11.5mm (開いた状態の時) 約 158.2x236x27.8mm (折りたたみの時) |
178.5×247.6×5.9mm | 245×175×8.3mm |
重さ | 約973g | 約473g | 約544g |
まずはサイズについてですが、広げた状態だとX1 Foldが13.3インチとなっているためひとまわり大きいですよね。
ただ折りたたんだ状態で比較してみると、厚みはどうしても出てしまいますが11インチほどまで小さくすることが可能であるため、iPad Pro 11インチやSurface Go 2とほとんど同じくらいまでサイズダウンさせることができるのは凄いと思いました。
ポイント
X1 Foldは折りたたむと、11インチ程度のサイズにまで収納することが可能。
ただ重さについてですが、X1 FoldとiPadやSurfaceといったタブレットと比較したとき、どうしても倍近い重さのデバイスとなってしまいます。
タブレットとして使用するには1kg近い重さというのはかなりネックになってくるのではないでしょうか。
X1 Foldの仕様について
X1 Foldの仕様については、以下のとおりです。
初期導入済OS |
Windows 10 Pro 64bit
その他のエディション選択可能 |
プロセッサー |
インテル®Core™ i5-L16G7 プロセッサー
|
セキュリティ・チップ(TPM) |
あり
|
その他のセキュリティ機能*1 |
パワーオン パスワード、ハードディスク パスワード、スーパーバイザー パスワード、システム マネジメント パスワード
|
最大メモリ容量 |
8GB(LPDDR4X)
|
最大搭載メモリ数(スロット数) |
0(オンボード)
|
ストレージタイプ |
SSD512GB
|
光学ドライブタイプ |
なし
|
ビデオ・チップ |
CPU内蔵(インテル® UHD グラフィックス)
|
ディスプレイ*1 |
折りたたみ式13.3型 QXGA OLED (有機 EL ディスプレイ) (2048x1536)、マルチタッチ対応(10点)
|
インターフェース(ポート)*1 |
なし
|
インターフェース(USBポート) |
タブレット本体: USB Type-C 3.1 Gen 2 x 2 (Video-out対応)、ミニキーボード: micro USB x1(キーボード充電用)
|
WWAN*2 |
5G (カスタマイズによる選択)
|
ワイヤレス |
インテル® Wi-Fi 6 AX200 a/b/g/n/ac/ax
|
Bluetooth |
Bluetooth v5.0
|
イーサネット |
なし
|
オーディオ機能 |
デジタルマイクロホン/ステレオスピーカー、Dolby Atmos®機能付き
|
内蔵カメラ*1 |
HD 720P+IR カメラ
|
カードスロット*1 |
なし
|
キーボード |
日本語キーボード (6列)、73キー (Fnキー、PgUpキー、PgDnキー、Windowsキー)、タッチパッド
|
指紋センサー |
なし
|
ポインティング・デバイス*1 |
タッチパッド
|
本体寸法 (幅×奥行き×高さ)*2 |
約 299.4x236x11.5mm(ランドスケープモード時)
約 158.2x236x27.8mm(折りたたみ時) |
質量(バッテリー・パック、を含む)*2 |
タブレット本体: 約 973g~ キーボード:178g
|
バッテリー・パック*1 |
4セル リチウムイオンバッテリー (固定式)
|
バッテリー駆動時間*3*4 |
最大 約 11.7時間
|
本体カラー |
ブラック
|
注記:
*1.カスタマイズはできません。標準搭載となります。
*2.本体構成により変化します。
*3.本体構成およびご利用状況によって異なります。
*4.JEITA2.0による計測
X1 Foldで使用できるアクセサリーについて
X1 Foldでは、以下のアクセサリーを使用することができます。
アクセサリーについて
- Easel Stand(布製カバー)
- Mod Pen(アクティブペン)
- Bluetooth Mini Fold Keyboard(ミニキーボード)
どの商品が付属品でどの商品がオプション選択品となるのかについて、公式サイトでの具体的な記載はありませんでした。
今後、分かり次第更新していく予定です。
X1 Foldのインターフェースについて
X1 Foldで使用できるインターフェースについては、以下のとおりです。
X1 Foldのインタフェース
- USB Type-C 3.1 Gen 2
- SIM カードスロット(nanoSIM対応、5G非対応のモデルにSIMカードを挿入しても機能せず。)
USB Type-Cのポートは3.1 Gen2で映像出力対応のものが2つと、SIMカードスロットが1箇所あるだけのシンプルなPCとなっています。
USBメモリやSDカード、有線LANなどをX1 Foldに接続したい場合は、USBハブが必要となりますのでご注意ください。
X1 FoldはWi-Fiモデルと5G対応モデルの2種類
X1 Foldでは、5Gに対応したモデルの販売が予定されております。
5G対応のSIMを使用することで、5Gの電波を使用した高速通信を行うことが可能になります。
X1 Foldの発売時期について
X1 FoldはWi-Fiモデルのみが先行販売開始となっており、日本では10月13日に販売開始予定となっています。
さきほどもお伝えしましたが、SIMカード対応モデルの販売開始日については、まだ未定です。
X1 Foldの価格について
X1 Foldの価格についてですが、Wi-Fiモデルが36万3000円(税別)での販売となります。
低価格で高品質なThinkPadとしては比較的高価なモデルとなっていますね。
型番 | X1 Fold | X1 Extreme Gen3 | X1 Carbon Gen 8 |
販売価格 | 36万3,000円 | 32万980円 | 26万5980円 |
仕様 | 13.3インチ Core™ i5-L16G7 メモリ8GB SSD512GB |
15.6インチ Corei5-10400H 8GB SSD256GB |
14インチ Corei5-10210U 8GB SSD256GB |
まとめ:X1 Foldはタブレットとノートのいいとこ取りPC
以上、ThinkPad X1 Foldについてお伝えしました。
X1 Foldについて再度確認していきます。
X1 Foldの特徴について
- 折りたためる有機ELディスプレイ
- ノートパソコンとタブレットの中間的立ち位置
- インテルのCPUプロセッサー(i5-L16G7)搭載
- メモリは最大8ギガ、SSDは512GB
- Wi-Fiモデルと5G対応モデルの選択可能
- ThinkPadブランドの信頼できる耐久性
X1 Foldの最大の特徴はやはり、この折りたたみディスプレイを世界で初めて搭載したモバイルPCである、という点ですね。
この世界初の折りたたみPCという最大の特徴がどれだけ世界中で受け入れられるか。個人的にはすごく興味があるPCだと感じています。
いままでのThinkPadシリーズと比較すると、高価な商品になってしまっている点が少し気になりますが、そんなハードルを越えていくようなロマンがこのX1 Foldにはあると思いますね。
X1 FoldのLenovoの公式サイトについては、こちらからご覧いただけます。
Lenovo X1 Fold はこちらから。