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【義務】4月1日~東京都内で自転車を走行するときは保険加入がマストです

2020年4月12日

世の中のニュースはコロナウィルス一色となり、不安な日々をすごすことが多くなりました。

 

緊急事態宣言も発令され、今後のぼくらの生活はどうなっていくのかとても気になります。

 

そんな中、2020年4月1日からあらたに施行された条例があります。

 

それが、東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例になります。

 

自転車保険って必ず入らなくちゃいけないの?入るにしても高かったらどうしようかな。

 

自転車の保険は必須。まだ入っていない人は是非とも加入してな。月々300円程度から加入できるし、家族向けのプランもあるぞ。

 

 

こんな方におすすめ

  • 自転車をお持ちの方で、まだ保険に加入されていない方
  • 今後自転車を買う予定で、保険を検討されている方

 

今回は俺が説明しよう。

 

【義務】4月1日~東京都内で自転車を走行するときは保険加入が必須

今回改正し施行された条例は以下のとおりです。

 

自転車利用者、保護者、自転車使用事業者及び自転車貸付業者による自転車損害賠償保険等への加入を義務化

自転車小売業者による自転車購入者に対する自転車損害賠償保険等への加入の有無の確認、確認ができないときの自転車損害賠償保険等への加入に関する情報提供の努力義務化

事業者による自転車通勤をする従業者に対する自転車損害賠償保険等への加入の有無の確認、確認ができないときの自転車損害賠償保険等への加入に関する情報提供の努力義務化

自転車貸付業者による借受人に対する貸付自転車の利用に係る自転車損害賠償保険等の内容に関する情報提供の努力義務化

学校等の設置者に対し、児童、生徒等への自転車損害賠償保険等に関する情報提供の努力義務化

東京都都民安全推進本部サイトより引用

 

うーん、漢字ばかりでよくわからないね
おいおい

 

いろいろ書いてあるのですがいちばん大事なことは、

 

  • 自転車を利用する成人
  • 自転車を利用する未成年者の保護者
  • 自転車使用事業者(新聞屋さん、郵便局など)
  • 自転車貸付業者(自転車レンタル屋さん)

以上のみなさんは、
自転車を利用する時(もしくは事業活動において利用する時)、事故で他人の命や身体の損害をちゃんと賠償できるよう、自転車保険に加入するのが義務になりましたよ

 

という条例になります。

 

自転車を利用する人はすべて自転車保険に入るのが義務ということだな

 

なるほど!でもぼくは東京都民じゃないからなぁ

 

今回の条例は東京都民だけでなく、東京都内で自転車を利用するすべての人が対象となるんだぞ

 

そうなんだ!

 

自転車を利用する人の年齢は関係がなく、利用者が未成年者の場合は保護者が保険に加入して賠償できるようにしておく必要があります。

 

以下に条文の一部を抜粋させていただきます。

 

第二十七条
自転車利用者(未成年者を除く。以下この条において同じ。)は、自転車の利用によって生じた他人の生命又は身体の損害を賠償することができるよう、自転車損害賠償保険等に加入しなければならない。

第二十七条の二
保護者は、その監護する未成年者が自転車を利用するときは、自転車の利用によって生じた他人の生命又は身体の損害を賠償することができるよう、自転車損害賠償保険等に加入しなければならない。

第二十七条の三
自転車使用事業者は、その事業活動において自転車を利用するときは、自転車の利用によって生じた他人の生命又は身体の損害を賠償することができるよう、自転車損害賠償保険等に加入しなければならない。

第二十七条の四
自転車貸付業者は、自転車を貸し付けるときは、自転車の利用によって生じた他人の生命又は身体の損害を賠償することができるよう、自転車損害賠償保険等に加入しなければならない。

東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例(令和2年4月1日施行)

条文一部抜粋

条文の全文はこちら

条文についての概要はこちら

 

 

では今回の条例が改正され施行されることになった狙いはなんでしょうか。

 

条例改正の理由

以前から自転車の安全に関する条例は制定されていたのですが、自転車保険の加入に関しては努力義務ということになっていました。

 

しかし以下の2点において、努力義務が義務へと改正されることとなりました。

 

  1. 義務化された他府県に比べると、東京都内の加入率が低い状態にあったこと。
  2. 自転車事故において、加害者側に高額な損害賠償命令が出ていること。

 

以下で詳しく見ていきます。

 

東京都内の自転車保険加入の割合は低い

au損保から以下のような調査結果が出ています。

 

自転車の事故に備える保険(個人賠償責任保険等)に入っていますかという問いに対して

 

2019年度調査 2018年度調査
全国の加入率 57.3% 56.0%
義務化地域の加入率 65.6% 64.3%
うち2019年度に義務化された地域の加入率 61.1% 52.5%
非義務化地域の加入率 49.6% 49.8%

 

全国の自転車事故に備える保険の加入率ランキング

 

●◆2019年度に義務化された地域
●◆2019年度以前に義務化された地域
2020年4月に義務化される地域

順位 都道府県名 義務化地域 加入率
1 京都府 73.6%
2 兵庫県 69.9%
3 大阪府 69.5%
4 滋賀県 68.4%
5 埼玉県 65.9%
6
(前回24位)
静岡県 64.5%
7 愛知県
(名古屋市)
62.9%
8
(前回20位)
神奈川県 61.6%
9 石川県
(金沢市)
61.5%
10 佐賀県 60.7%
26 東京都 50.6%

 

au損保の記事から一部抜粋

記事全文についてはこちらから

 

このデータを見ても分かるように、他都道府県に比べて東京都内の自転車保険の加入率は非常に低いですね。

 

加害者側に高額な損害賠償命令が出ている

自転車事故の過去の裁判例として、以下のような事例があります。

 

東京地裁
平成 20 年6月
自転車運転中の男子高校生が車道を斜めに横断し、対向車線を自転車で直進してきた 24 歳会社員男性と衝突し、会社員は言語機能の喪失等重大な障害が残った。 9,266 万円
神戸地裁
平成 25 年7月
坂道を下ってきた小学5年の少年の自転車が歩行中の 62 歳女性と衝突し、歩行者の女性が意識不明となった。 9,520 万円
東京地裁
平成 26 年1月
信号無視した会社員の男性 46 歳の自転車が横断歩道を渡っていた 75 歳の女性と衝突し、歩行者の女性が死亡した。 4,746 万円

 

現在自転車はバイクや車と同様に車両という扱いになっていますが、保険についての努力義務はありましたが義務ではありませんでした。

 

事故の被害者が賠償を受けられずに泣き寝入りすることになってしまったり、事故を起こしてしまった加害者側が賠償によって経済破綻してしまうことがないようにするために、保険の加入を義務付けたということです。

 

自転車保険とは

自転車での事故を起こしてしまったときに発生する高額なお金を、保険会社から支払ってもらう制度です。

 

月々、もしくは年単位での少額の支払いを多くの人が行うことでお金を集め、確率としては低いけれど高額となってしまう支払いをみんなで賄うことができます。

 

いろいろな保険サービスがあるなかで、現在自転車保険に加入しているかどうかわからない方に向けて、東京都からの確認方法が提示されました。

 

内容は以下のとおりです。

 

自転車保険の確認方法について

 

東京都から、自転車保険に加入しているかどうかを確認する手順が発表されています。

 

 

自動車保険やクレジットカードの保険サービスなどで、すでに加入していたという方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

この機会に自分がどういった保険に入っているか確認するのも大事ですね。

 

おすすめの自転車保険3選

では自転車保険に加入していない方向けのおすすめの保険をご紹介します。

 

ぼくが思う、自転車保険に求めるものは以下のとおりです。

 

  • 高額賠償事故を起こしてしまった時の補償内容
  • 支払う金額が安い
  • ネット契約が可能な保険

 

1つ目の補償内容についてですが、過去の判例を見る限りでは賠償金は最大でも1億円以下となっています。

 

このことから補償金額は1億円程度あれば問題ないと言えるでしょう。

 

支払い金額の差はそれぞれの保険サービスを比較していけば分かりそうです。

 

ネット契約ができるかどうかについては、インターネット上で検索して調べていけば確認できますね。

 

それでは見ていきましょう。

 

au損保

 

補償内容はブロンズ、シルバー、ゴールドの3コースとなっています。

 

補償内容など ブロンズコース シルバーコース ゴールドコース
死亡・後遺障害 500万円 800万円 800万円
ヘルメット着用中死亡 100万円 100万円 100万円
入院一時金(3日以上の入院で) 4万円 10万円
入院保険金日額(入院1日につき) 8,000円 12,000円 12,000円
手術保険金(手術により) 4万円または8万円 6万円または12万円 6万円または12万円
通院保険金日額(通院1日につき) 2,000円 4,000円
個人賠償責任(自己負担額なし) 2億円 2億円 2億円
示談代行サービス 賠償事故解決特約
法律相談費用 5万円
弁護士費用等 300万円
自転車ロードサービス 50km・年間4回まで無料搬送

 

料金プランについて

保険期間が1年の場合は、以下のとおりです。

保険期間1年 ブロンズコース シルバーコース ゴールドコース
本人タイプ
個人を補償の対象とするタイプ
月払 340円 590円 1130円
一時払 3,790円 6,410円 12,300円
家族タイプ
家族全員を補償の対象とするタイプ
月払 680円 1,280円 2,010円
一時払 7,440円 13,980円 21,980円
本人・親族タイプ
配偶者を対象外とするタイプ
月払 570円 1,030円 1,680円
一時払 6,200円 11,300円 18,470円

 

2年契約なら、1年契約と比べて保険料が約10%おトクになります。

 

保険期間2年 ブロンズコース シルバーコース ゴールドコース
本人タイプ 一時払 6,820円 11,520円 22,130円
家族タイプ 一時払 13,380円 25,150円 39,560円
本人・親族タイプ 一時払 11,160円 20,320円 33,240円

 

加害事故だけでなく自分のケガの補償も手厚いプランになっています。

 

また自転車ロードサービスも行っているため、自転車でロングライドをよくされる方にとってはいいサービスだと思います。

 

au損保の自転車向け保険はコチラ

 

一般財団法人 全日本安全交通安全協会

 

サイクル安心保険はプランA、プランB、プランCの3パターンとなっています。

 

サイクル安心保険 プランA
賠償のみプラン
プランB
個人補償プラン
プランC
家族補償プラン
賠償責任 1億円(家族全員対象) 1億円(家族全員対象) 1億円(家族全員対象)
示談交渉サービス
ケガの補償
本人
死亡・後遺障害保険金
1,000万円
入院保険金(日額)
2,000円
死亡・後遺障害保険金
1,000万円
入院保険金(日額)
3,000円
ケガの補償
家族
死亡・後遺障害保険金
750万円
入院保険金(日額)
3,000円
(配偶者とその他の神速は同額補償)
1年間の掛け金
Web申込み
1,230円 2,650円 4,380円

 

今回紹介する保険の中でもっとも料金が安いのがこの保険になります。

 

賠償責任のみをカバーするプランがあるのは、このサイクル安心保険だけになります。

 

自分の必要なプランを細かく選ぶことができるので、非常に良いですね。

 

サイクル安心保険はコチラ

 

楽天損保

保険内容についてですが、以下の3タイプが用意されています。

 

  1. 基本タイプ
  2. 安心タイプ
  3. 充実タイプ

 

保険内容はこちらです。

 

サイクルアシスト 基本タイプ 安心タイプ 充実タイプ
死亡・後遺障害 250万円 500万円 1,000万円
入院保険金日額 2,500円 5,000円 10,000円
手術保険金 入院中 25,000円 50,000円 10万円
手術保険金 入院中以外 12,500円 25,000円 50,000円
賠償責任 自己負担額0円 1億円 1億円 1億円
示談交渉サービス

 

賠償責任はどれも1億円を超えているため、どのタイプに加入しても問題ないでしょう。

 

つづいて、補償対象者ごとのプランが3パターン用意されています。

 

  1. 個人プラン
  2. カップルプラン
  3. ファミリープラン

 

個人プランについて

傷害の場合の補償対象者

被保険者本人、お子様(1人)

賠償責任の補償対象者

被保険者本人、配偶者、その他の親族※

 

カップルプランについて

傷害の場合の補償対象者

被保険者本人、配偶者

賠償責任の補償対象者

被保険者本人、配偶者、その他の親族※

 

ファミリープランについて

傷害の場合の補償対象者

被保険者本人、配偶者、その他の親族※

賠償責任の補償対象者

被保険者本人、配偶者、その他の親族※

 

※その他親族とは、被保険者(本人)またはその配偶者の同居の親族(6親等内の血族、3親等内の姻族)および別居の未婚(婚姻歴が無いこと)の子をいいます。

 

それぞれの料金を見ていきます。

 

個人プランの場合

保険期間 基本タイプ 安心タイプ 充実タイプ
1年間 3000円 4770円 8320円
2年間※12%オトク 5260円 8380円 14630円
3年間※17%オトク 7510円 11950円 20850円

 

カップルプランの場合

保険期間 基本タイプ 安心タイプ 充実タイプ
1年間 4180円 7120円 13020円
2年間※12%オトク 7340円 12530円 22930円
3年間※17%オトク 10470円 17850円 32650円

 

ファミリープランの場合

保険期間 基本タイプ 安心タイプ 充実タイプ
1年間 6010円 10770円 20320円
2年間※12%オトク 10550円 18930円 35730円
3年間※17%オトク 15050円 27000円 50950円

 

1番安い基本タイプの個人プランを3年間支払いで組むと、一ヶ月辺り約208円で保険を受けることができます。

 

楽天損保のサイクルアシストはコチラ

 

まとめ

以上が、4月1日~東京都内で自転車を走行するときは保険加入が必須、についてでした。

 

今回の条例の施行を機に、自転車向けの保険に加入していただくといいですね。

 

加入していない方に罰則の処置はありませんが、生活に必要なものだと思うので加入することをおすすめいたします。

 

以上、パイクーでした!

 

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