ウーバー配達員の確定申告
- 収入が20万円以内でも確定申告がおすすめ
- クラウドサービスでの申告が楽
- おすすめのYouTube解説
【義務】ウーバー配達員は確定申告マスト。税金はきちんと収めましょう。
まずは大前提として、ウーバーイーツの配達員は確定申告が必須になります。
その理由は、以下のとおりです。
確定申告の理由
ウーバーの配達員はすべて個人事業主として業務を行うため、所得に関連する全ての税金について申告及び納付の義務があるから。
ウーバー配達員の大きな特徴としてあげられるのが、ウーバー配達員は個人事業主として仕事を受けるということになるからです。
ウーバー配達員とウーバーの間に雇用契約はない
ウーバーの配達業務は普通の会社員やアルバイトの制度と大きく違う点が1つあって、それは会社と個人の間に雇用契約がないことです。
雇用契約が無いということはどういうことか、以下にまとめました。
ウーバー配達員の働き方
- ウーバー配達員はUberと雇用契約を結ぶのではなく、あくまで個人事業主としてUberから仕事を請け負ってお金を受け取る形になる。
- そのため売上金として受け取ったお金のうち、仕事のために使った経費分を引いた額を所得として計算し、確定申告として提出する必要がある。
普通のアルバイトや契約社員・派遣などの雇用契約がある場合の業務だと、会社やお店からいただいたお給料はすべて税金が天引きされて、ぼくらの口座に振り込まれます。
ただウーバーの配達員の場合は雇用契約ではなく個人事業主という扱いになり、ウーバーからのお金は税金の天引きがない状態で振り込まれてくるため、ひとりひとりが全て自分で計算し、税金を収めなくてはなりません。
確定申告をしないと脱税の可能性あり
ウーバーイーツの配達員がもし確定申告していない場合はどうなるのでしょうか。
言葉は悪いかもしれませんが、もし確定申告しないと脱税になります。
所得申告がされていない場合は改めて税金を収める必要があります。
その場合、普通に税金を収める場合よりも税金を収めていない期間が考慮されることになり、通常よりも多く税金を収めることになってしまいます。
収めるべき税金額を計算することが確定申告
ではざっくり確定申告とは、どのようにして行っていくものなのでしょうか。
確定申告の手順について
- 1年間の収入(売上)を計算する
- 1年間売上のために必要とした経費をまとめる
- 収入(売上)から経費を引いた額、所得(利益)を計算する
- 所得から税金の控除額を計算し、支払い過ぎたお金を受け取ったり、足りなかった額の税金を支払う
まずは1年間の収入(受け取ったお金)を計算します。
ウーバーからの売り上げ、会社員の方であれば会社からの給料、不動産収入、株の配当、雑所得などなどです。
それから今度は収入から経費を引いた額を計算します。
経費とはウーバーの配達のために購入したもの、たとえば自転車やバイク、カッパ、スマホの通信代といったお金のことです。それらを収入から引いたものが所得(利益)となるのです。
そしてその所得から差し引かれる控除を計算します。
たとえば社会保険の控除、IDECOの控除、生命保険の控除、配偶者や家族を養っている場合はその控除、医療費控除、などなどです。それらの控除額をまとめて計算します。
ウーバーからの売り上げ金は事業所得、雑所得どっち?
よくある悩みとして、ウーバーの売り上げは事業所得又は雑所得のどちらに計算するべきかというのがあります。
- 事業所得
きちんと継続した事業としてお金をもらった場合 - 雑所得
単発的な収入としてお金をもらった場合
ウーバーの売り上げの場合、きちんと継続して年間通し事業として活動した場合は事業所得として計算して問題ないと思います。
事業所得で計算しておくと青色申告の場合にメリットが大きくなるため、事業所得に計算できると思う方は事業所得にしておくといいでしょう。
経費をきちんと計上しましょう
経費を計算する際は収支内訳書というものを作成しましょう。
どれだけ経費がかかったかを計算してまとめておいて、確定申告の際に税務署に提出する必要があります。
これらの資料の作り方ですが、このあとお伝えするクラウド会計サービスを使用すればとても簡単に作成することができるので利用してみてくださいね。
領収書やレシートは保管しておいて!
経費で購入したり使用した際の領収書やレシートは必ず保管しておきましょう。
白色申告の場合は5年、青色申告の場合は7年保管しなくてはなりません。
もし領収書やレシートを無くしてしまった場合はクレジットカードの明細でも証明になる場合がありますので、明細を印刷して保管しておきましょう。
確定申告はクラウド会計サービスがおすすめ
長々説明してきましたが、確定申告で必要な情報や資料を集めるのはとても大変です。
その場合はいくつかのクラウド会計サービスがありますので是非とも利用しましょう。
freeeについて
会計freeeはPCのブラウザ、またはスマホアプリから利用することが可能です。
freeeには普段の生活がとても楽になる機能がたくさん備わっています。
- レシートをスマホで撮影すると、金額や日付を自動で読み取り会計に計上する
- 銀行口座やクレジットカードと連携することで、お金のやりとりが会計freeeに自動で計上される
- 不動産所得や株・FXなどのさまざまな所得の申告に対応しており、各種申告書がカンタンに作成可能
- データはすべてクラウド上に上がるため、新税制などの新しい制度にも自動でアップデートしてくれる
これらの機能を最大30日間、無料で試すことができるのがfreeeのメリットになります。
気になっている方は無料体験からお試しされると良いかもしれないですね。
freeeのプラン内容について
freeeのプラン内容については、以下のとおりです。
スターター | スタンダード | プレミアム | |
---|---|---|---|
確定申告書の作成・出力 | ◯ | ◯ | ◯ |
銀行口座や クレジットカードとの同期 |
◯ | ◯ | ◯ |
請求書の作成 | ◯ | ◯ | ◯ |
領収書の写真から 仕訳データ自動取得 |
◯(月5枚まで) | ◯ | ◯ |
消費税申告 | - | ◯ | ◯ |
月次推移 資金繰り 売掛・買掛レポート |
- | ◯ | ◯ |
メール・チャットサポート | ◯ | ◯(優先対応) | ◯(優先対応) |
電話サポート | - | - | ◯ |
税務調査サポート補償 | - | - | ◯ |
freeeの料金設定については、以下のとおりです。
- スターター
月額払い 1,180円
年額払い 11,760円 (月当たり980円)
必要最低限の機能を利用し、確定申告を済ませたい方 - スタンダード
月額払い 2,380円
年額払い 23,760円(月当たり1,980円)
日々の経理の効率化から確定申告までを一括で行いたい方 - プレミアム
年額払いのみ:39,800円 (月当たり3,316円)
確定申告に関する不安についてトータルサポートを受けたい方
※2020年5月から新料金プランとなりました。
freeeのすべてのプランで使用できるサービスについては、以下のとおりです。
すべてのプランでできること
- 確定申告書の作成と提出
- 口座やクレジットカードとの同期
- チャット・メールサポート
freeeはチャット、メールサポートが標準でついているサービス内容になっております。価格については標準という感じですね。
サイトはこちらから確認することができます。
スマホアプリで会計や確定申告を行いたい方はこちらからどうぞ。
弥生(やよい)について
筆者は、弥生のクラウドサービスを使用しています。
昨年の確定申告の際に初めてこのアプリを使ったのですが、すごく簡単に申請することができたのでおすすめです。
弥生のメリットについて
弥生の良いところは白色申告の場合は無料プランが用意されているところです。
無料プランの場合、操作サポート(電話、メール、チャット)や業務相談などの相談を行うことができません。
ですがネットで情報を調べたり、確定申告に関する書籍を購入すれば情報はかなり落ちているので、無料プランで全然大丈夫です。
やよいの白色申告オンラインについて
やよいの白色申告オンラインについては、以下のとおりです。
フリープラン | ベーシックプラン | トータルプラン | |
取引入力などの基本機能 | |||
確定申告書類の作成・出力 | |||
銀行口座やクレジットカードとの連携 | |||
領収書やレシートの自動仕訳 | |||
取引・残高/損益/貸借レポート | |||
操作サポート(電話・メール・チャット) | |||
業務相談 (仕訳・経理業務・確定申告・消費税改正・マイナンバー) |
|||
サポート対応時間延長(確定申告時期) | |||
WebFAQ(よくある質問FAQ) | |||
画面共有サポート |
やよい白色オンラインの料金設定については、以下のとおりです。
やよいの白色申告オンライン
- フリープラン
すべての機能がずっと無料
次年度以降もずっと無料 - ベーシックプラン
1年間4,000円(税抜)
次年度は8,000円(税抜)/年 - トータルプラン
1年間7,000円(税抜)
次年度は14,000円(税抜)/年
フリープランがずっと無料というのはすごいと思います。
白色申告を行うのであれば、これを利用しない手はないんじゃないかなと思います。
やよいの青色申告オンラインについて
やよいの青色申告オンラインのプラン内容については、以下のとおりです。
無料体験プラン | セルフプラン | ベーシックプラン | トータルプラン | |
取引入力などの基本機能 | ||||
確定申告書類の作成・出力 | ||||
銀行口座やクレジットカードとの連携 | ||||
領収書やレシートの自動仕訳 | ||||
取引・残高/損益/貸借レポート | ||||
操作サポート(電話・メール・チャット) | ||||
業務相談(仕訳・経理業務・確定申告・消費税改正・マイナンバー) | ||||
サポート対応時間延長(確定申告時期) | ||||
画面共有サポート | ||||
WebFAQ(よくある質問FAQ) |
やよいの青色申告オンラインの料金設定については、以下のとおりです。
やよいの青色申告オンライン
- 無料体験プラン
最大2ヶ月間、一部の機能を、無料でお試しいただけます
(決算・申告機能は利用できません。) - セルフプラン
1年間無料
次年度は8,000円(税抜)/年 - ベーシックプラン
1年間6,000円(税抜)
次年度は12,000円(税抜)/年 - トータルプラン
1年間10,000円(税抜)
次年度は20,000円(税抜)/年
役所に開業届を提出していない場合は、白色申告での申請となります。
専業でウーバーの配達を行っている方は必ず青色申告での提出が有利となりますので、開業届を提出して青色申告の控除を受けるのがおすすめです。
マネーフォワードについて
とても使いやすい有名なアプリで、マネーフォワードの家計簿アプリをお使いの方も多いと思います。
こちらも同様にクラウド上のサービスを使用し、確定申告できるサービスがあります。
マネーフォワードのクラウド確定申告について
マネーフォワードのクラウド確定申告については、以下のとおりです。
パーソナルライト | パーソナル | ||
確定申告 | 確定申告書の作成 | ||
銀行・クレジット明細の自動取込 | |||
請求業務 | 見積・納品・領収・請求書作成 | ||
請求書作成メンバーの追加 | 3名まで | 無制限 | |
請求書の郵送 | 1通あたり180円 | 1通あたり170円 | |
郵送、メール送信等の一括操作 | |||
その他 | 経費/給与 社会保険/勤怠 マイナンバー |
経費/給与 社会保険/勤怠 マイナンバー |
マネーフォワードのクラウド確定申告についての料金設定は、以下のとおりです。
マネーフォワード クラウド確定申告
- パーソナルライト
基本料金(年額プラン)
年額 11,760 円(1ヶ月あたり980円)
※キャンペーン対象者は期間中年額5,000円!
基本料金(月額プラン) 月額1,280円 - パーソナル
基本料金(年額プラン)
年額 23,760 円(1ヶ月あたり1,980円)
※キャンペーン対象者は期間中年額5,000円!
基本料金(月額プラン) 月額2,480円
※キャンペーン中の申込み加入者のみ対象
こちらもfreee同様に登録してから30日間は無料で使用できるプランとなっています。
こちらは請求書などの請求業務用の書類もアプリ上で作成することができるのが標準サービスに入っています。
そのため業務用向けの内容となっているので、個人事業主の方には必要ないサービスも入っていますね。
こちらもスマホアプリに対応しています。
特に理由がなければ弥生(やよい)がおすすめ
以上をふまえると、クラウド会計サービスを使用するのであればやよいの白色申告はずっと無料なので圧倒的におすすめですね。
もし開業届を提出して青色申告での申請が可能となった場合でも、やよいのサービスであれば年間8000円で受けられるのは良いですね。
おすすめの本、YouTube
ぼくのおすすめはパンチパーマの芸大出身者、大河内薫税理士の解説が面白くてわかりやすいです。
是非ともご覧になっていただくと、税金の悩みが解決すると思いますよ。
Uber Eatsはなぜ確定申告が必要なのか?税理士がわかりやすく解説!【前編】
スマホで確定申告!Uber Eatsの確定申告はfreeeで終わらせよう!【Uber Eats × freee × 大河内:後編】
まとめ:確定申告はややこしい
今回は、ウーバー配達員は確定申告がマスト、という内容についてお伝えしてきました。
お伝えした内容について、再度まとめていきます。
ポイント
- 収入が20万円以内だとしても確定申告はしておこう
- 確定申告する際はクラウドサービスを利用するのがおすすめ(特に弥生は無料で利用可能)
- 大河内薫さんのYouTube解説がわかりやすくておすすめ
昨年の確定申告が大変だった方や、今年からウーバーの配達をはじめた方などは、是非ともクラウド会計サービスを利用して確定申告することをおすすめします。
事業所得や雑所得の無い方は国税庁のサイトから無料で確定申告することができますので、無理にクラウド会計サービスを利用する必要はありません。
しっかりと税金を収め、胸を張って仕事していきましょう。