こんな方におすすめ
- vivoのiQOO Z1xが気になる方
- iQOOシリーズの違いを知りたい方
- とにかく安くて高性能なスマホが欲しい方
【Aliexpress】vivo iQOO Z1xについて
今回はvivoのiQOOシリーズから7月に新発売された5Gスマホ、Z1xについて解説していきたいと思います。
iQOOシリーズの新機種は2020年だけでも5機種発表されており、現在もっとも新しいモデルがこのZ1xになります。
以前ご紹介させていただいたZ1の廉価版がこのZ1xになるのですが、Z1との違いを中心にこのスマホについて見ていきたいと思います。
vivoとiQOO について
「そもそもvivo、iQOOってなに?」という方に向けて、解説を少しだけさせていただきます。
vivoとは
- 中国のスマホメーカー
- スマホの出荷台数は世界全体で第6位
- vivoのサブブランドスマホがiQOOシリーズ
vivoは中国のスマホメーカーで、世界全体のスマートホン出荷台数のシェア率は第6位を記録しているほどの有名なスマホメーカーです。
そのvivoが手掛けるサブブランドスマホが、iQOOというスマホシリーズになります。
ゲームをする方に向けたゲーミングスマホを多く手掛けているのが、このiQOOシリーズの特徴です。
vivoの世界シェア率について
vivoのスマートフォンの世界シェア率について、お伝えしていきます。
2020年 Q1 世界スマホ出荷台数
スマホメーカー | 世界スマホ出荷台数(シャア率) |
Samsung(サムスン) | 20% |
HUAWEI(ファーウェイ) | 17% |
Apple(アップル) | 14% |
Xiaomi(シャオミ) | 10% |
OPPO(オッポ) | 8% |
vivo(ヴィーヴォ) | 7% |
Realme(リアルミー) | 2% |
その他 | 22% |
スマホメーカー | 世界スマホ出荷台数(単位:100万台) |
Samsung(サムスン) | 58.6 |
HUAWEI(ファーウェイ) | 49.0 |
Apple(アップル) | 40.0 |
Xiaomi(シャオミ) | 29.7 |
OPPO(オッポ) | 22.3 |
vivo(ヴィーヴォ) | 21.6 |
Realme(リアルミー) | 7.2 |
その他 | 66.6 |
日本での正規発売はまだ行われていないのでほとんど無名なメーカーですが、世界レベルで見ると非常に知名度の高いスマホメーカーだと言えると思います。
vivoは高スペックな性能の割に価格帯が安い、非常に高コスパなスマホを多く制作しているメーカーで、最近日本に進出してきたOPPOと同じグループ会社になります。
今後の日本進出はもしかしたら可能性が低いかと思いますが、非常に気になるスマホメーカーと言えると思います。
iQOO Z1xとiQOO Z1のスペック比較について
iQOOZ1xのスペックを見ていくために、同じiQOOシリーズの比較として、Z1と比較して見ていきたいと思います。
iQOO Z1xとiQOO Neo 3の比較表一覧
では性能比較についてみていきましょう。
Z1x | Z1 | |
ディスプレイ | 6.57 | 6.57 |
解像度 | 2400×1080 | 2400×1080 |
リフレッシュレート | 120Hz | 144Hz |
CPU | Snapdragon765G | Dimensity 1000+ |
メモリ | 6/8 | 6/8 |
ストレージ | 64/128/256 | 128/256 |
カメラ | 3眼(標準、深度、マクロ) | 3眼(標準、広角、マクロ) |
OS | Android10 | Android10 |
バッテリー | 5000mAh | 4500mAh |
おサイフ | ✕(NFC ◯) | ✕(NFC ◯) |
防水 | なし | なし |
認証方式 | 指紋、顔 | 指紋、顔 |
スピーカー | モノラル | ステレオ |
充電端子 | USB Type-C | USB Type-C |
イヤホン端子 | あり | あり |
サイズ | 164×77×9mm | 164×76×9mm |
重量 | 199g | 195g |
発売時期 | 2020年7月 | 2020年5月 |
4G LTE | B1/B3/B4 B5/B8/B34 B38/B39/B40 B41 |
B1/B2/B3/B4/B5/B8 /B18/B19/B25/B26/ B34/B38/B39/ B40/B41 |
では、Z1xの特徴を具体的に見ていきます。
iQOO Z1xのリフレッシュレートについて
Z1xは画面のリフレッシュレートが最大120Hzまで対応しており、ゲームをする際やネットでのスクロールの際にスムーズに動くかどうか違いが出ます。
筆者のスマホ、iQoo Neo 3で試しにヤフージャパンのアプリを起動してテストしたところ、以下の結果となりました。
リフレッシュレートの違い
- 60Hz:素早いスクロールを行った際に少しカクつく感じがあった。
- 90Hz:非常になめらかな動きとなっており、快適に使用がすることができた。60Hzとの違いは明らか。
- 120Hz:90Hzと同様になめらかな動き。90Hzと120Hzの違いは、ヤフージャパンアプリだとわからないレベル。
普段遣いするレベルだと、90Hzくらいあれば問題なさそうでした。
ちなみにNintendo SwitchやPS4はフレッシュレートが60Hzとのこと。
ゲームを良くされる方は、120Hz以上に対応している方がよさそうですね。
iQOO Z1xのCPU Snapdragon765Gのベンチマークについて
Z1xのCPUに搭載されているSnapdragon765Gのベンチマークについて、お伝えしていきます。
なおベンチマークの数値に関しての目安については、以下のとおりとなっています。
ハイエンド
- Snapdragon800番台
ミドルレンジ上
- Snapdragon700番台
ミドルレンジ中
- Snapdragon600番台
AuTuTuベンチマークスコア | |
ハイエンド | 総合スコア:約40万点以上 GPUスコア:約17万点以上 |
ミドルレンジ上位 | 総合スコア:約30万点〜40万点 GPUスコア:約13万点〜17万点 |
ミドルレンジ中位 | 総合スコア:約20万点〜30万点 GPUスコア:約6万点〜13万点 |
ミドルレンジ | 総合スコア:約10万点〜20万点 GPUスコア:約2万点〜6万点 |
エントリー | 総合スコア:約10万点まで GPUスコア:約2万点まで |
iQOO Z1xのベンチマークについて
Z1xのベンチマークは以下のとおりです。
AuTuTuスコア | |
iQOO Z1x | 30万点 |
iQOO Z1 | 52万点 |
Z1xはZ1の廉価版であるとはいえ、かなりの差となっていますね。
他のメーカーで、30万点前後のスマホは以下のとおりです。
AuTuTuスコア | |
iQOO Z1x | 30万点 |
iPhone8 | 33万点 |
iPhoneX | 30万点 |
およそ3年ほど前に販売されたiPhoneと同じくらいのスペックになっております。
わざわざ海外からこのクラスのスマホを取り寄せる理由としては、ちょっと弱いかなという気がします。
iQOO Z1xのカメラ機能について
Z1xのカメラの性能については以下のとおりです。
Z1x 3眼リアカメラ構成について
- 4800万画素メイン(f/1.79)
- 深度センサー(f/2.4)
- マクロレンズ(f/2.4)
Z1に搭載していた広角レンズがなくなり、代わりに深度センサーのレンズが付いております。
普段使いの撮影としては、深度センターよりも広角レンズの方が使用頻度は高いので、これはかなりのスペックダウンであると言えると思います。
この辺りがコストカットしているところですね。
実際マクロレンズもほぼ使用しないため、実質メインカメラのみの使用という感じでしょうか。
iQOO Z1xで利用できる周波数帯について
Z1xで利用できる周波数帯については、以下のとおりです。
Z1xで使用できる周波数帯について
- 3G WCDMA:B1/B4/B5/B8
- 3G CDMA2000:BC0
- 4G TDD-LTE:B34/B38/B39/B40/B41
- 4G FDD-LTE:B1/B3/B4/B5/B8
- 4G+:2CA:B3C/B39C/B40C/B41C、B1A+B3A
- 5G :n1/n3/n41/n77/n78(n1/n3周波数帯は、オペレーターのライブネットワークサポート後にアップグレードする必要があります)
ここで、日本で展開しているキャリアのバンドについて確認してみましょう。
ドコモ対応周波バンド
au対応周波数バンド
Softbank対応周波数バンド
2020年8月現在ですが、5G回線はまだまだ利用できる範囲が少なく、格安SIMで利用できるサービスもありません。
そのため4G(LTE)回線をどの程度利用できるかという点が重要になっており、各キャリアを利用する際にここは外せないという周波数バンドについてまとめました。
内容は以下のとおりです。
ドコモの外せない4G(LTE)バンド帯
- B1
- B3
- B19
auの外せない4G(LTE)バンド帯
- B1
- B18/26
Softbankの外せない4G(LTE)バンド帯
- B1
- B3
- B8
Z1xで利用できる4G(LTE)バンドは、B1/B3/B4/B5/B8/B34/B38/B39/B40/B41 となっていますので、Z1xを利用する場合はソフトバンクで利用するのがおすすめになります。
ドコモ、auでの利用が目的であればiQOO Z1がおすすめ
また比較対象として、iQoo Z1で利用できる4G周波数バンドは、B1/B2/B3/B4/B5/B8/B18/B19/B25/B26/B34/B38/B39/B40/B41となっています。
Z1であれば、ドコモとauの主要な4G(LTE)バンドを利用できるので、ドコモやauでの利用を目的としているのであればZ1がおすすめになります。
iQOO Z1xの価格について
つづいては、Z1xの価格についてお伝えしていきます。
ここでもわかりやすくするために、Z1との比較を行ってみました。
2020年8月9日現在の価格(Aliexpress価格)
Z1x | Z1 | |
6ギガ/64GB | 29,694円 | |
6ギガ/128GB | 31,862円 | 38,220円 |
8ギガ/128GB | 37,130円 | 42,131円 |
8ギガ/256GB | 41,378円 | 49,978円 |
Z1xとZ1を比較すると、5~7千円ほどZ1xの方が安くなっていることがわかります。
また他メーカーとの比較を行ってみました。
メーカー | 製品 | AnTuTu | 端末価格 |
vivo | iQOO Z1x | 30万点 | 29,694円 |
Apple | iPhoneSE2 | 45万点 | 48,680円 |
Pixel 4a | 27万点 | 42,000円 | |
Xiaomi | Redmi note 9S | 25万点 | 24,612円 |
OPPO | Reno3 A | 18万点 | 36,100円 |
AuTuTuベンチマークと価格だけの比較になってしまっていますが、Xiaomi(シャオミ)のRedmi Note 9sとZ1xがいい勝負という感じでしょうか。
ただRedmi Note 9sは日本での購入が可能となっているため技適マークも付きますし、日本のAmazonサイトで購入することができます。
Z1xを購入するお金にプラス1万3千円ほどできるのであれば、各キャリアに対応しておサイフケータイに対応し、カメラ機能も安定しているGoogleのPixel 4aの方がいいでしょう。
iQOOのスマホをどうしても使いたいという方以外には、Z1xはおすすめできないかもしれないですね。
iQOO Z1xのまとめ
以上、vivo iQOO Z1x(Z1との比較検証)について、お伝えしてきました。
Z1についてまとめてみると、以下のとおりです。
iQOO Z1xの長所について
iQOO Z1の長所については以下のとおりです。
- 2万円台でAuTuTu30万点台を搭載している
- 5000mAh搭載しているのでバッテリー持ちはかなりいい
以上の点から、サブのゲーム用スマホが必要な方にとってはうってつけかと思います。
iQOO Z1xの短所について
ここではiQOO Z1の短所については以下のとおりです。
- 防水、防滴がない
- 非接触充電機能がない
- カメラ機能が弱い
- NFCやおサイフケータイ機能がない
- スマホの設定が大変
- 中国語がバンバン出てくる
上記の理由から、一般的な人にこのスマホはおすすめできません。
またiQOOの細かい設定が非常にクセがあり、たかだかLINEの通知を受け取るための対応にも、およそ1週間くらいかかってしまいました(笑)
中国国内向けに作られたスマホであるため、細かい所の設定を行う必要があります。
そういった大変さを楽しめる人でないとちょっとつらいかもしれないですね。
iQOO Z1xを購入すべき人
iQOO Z1を購入すべき人は以下のとおりです。
- ゲーム用サブスマホを低価格で購入したい方
- 設定を追い込める、スマホやPCに詳しい方
以上の点から、Z1xを購入するべき方はかなり限定的になるかと思います。
Z1xよりもZ1の方が優れている点が多いので、予算に余裕がある方はZ1や国内のスマホを購入するのがおすすめです。
他のiQOOシリーズスマホについてですが、詳しい解説を別記事にまとめていますので、こちらからチェックしてみて下さい。
-
【Aliexpress】vivo iQoo Z1について【Neo 3との比較検証】
続きを見る
-
【Aliexpress】最強コスパスマホ vivo iQoo Neo 3の実機レビュー
続きを見る