この記事がおすすめの方
- USB Type-Cケーブルを購入したい方
- USB Type-Cの規格が多過ぎてよくわからない方
この記事の内容
- USB Type-Cケーブルで出来ること
- USB Type-Cケーブルの規格について
- どのUSB Type-Cケーブルを購入すればいいのか
【便利】USB Type-Cケーブルの規格まとめ【商品比較について】
USB Type-Cケーブルは非常に便利なケーブルである一方で、規格が多くとにかくややこしいのが特徴となっております。
USB Type-Cケーブルがこれだけややこしい理由は以下のとおりです。
USB Type-Cケーブルについて
- データの転送ができる
- 充電(給電)ができる
- 映像の出力ができる
USB Type-Cケーブルを1本接続するだけで、接続した機器同士のデータ転送、充電(給電)、映像出力を行うことが可能です。
非常にできることが多い一方、便利であるが故の代償という感じでしょうか。
今回はそんなUSB Type-Cケーブルについて、まとめていきたいと思います。
USB Type-Cケーブルの最大転送速度について
USB Type-Cケーブルの最大転送速度についてですが、大きく分けて5パターンとなっております。
最大転送速度について
- USB 2.0:480Mbps
- USB 3.0:5Gbps
- USB 3.1 (Thunderbolt):10Gbps
- USB 3.2/Thunderbolt 2 :20Gbps
- USB 4.0/Thunderbolt 3 :40Gbps
数字が大きくなればなるほど転送スピードが上がるため、4K動画や写真素材を短時間でコピーすることが可能になります。
USB Type-A規格の転送速度について
USB Type-A規格を使用したケーブルについてですが、このコネクタを使用した場合の転送速度はすべて480Mbps以下となります。
メモ
- USB Type-Aの規格を使用したケーブルの転送速度は480Mbps以下
USB Type-C対応のスマホは多く出回っておりますが、USB Type-C対応のPCをまだお持ち出ない方がほとんどだと思います。(筆者も数ヶ月前までそうでした)
USB Type-A規格は転送速度が480Mbps、と知っていればOKです。
USB Type-Cケーブルの対応充電について
つづいてはUSB Type-Cケーブルの対応充電についてお伝えします。
USB Type-Cケーブルでの充電では主に、100W(20V,5A)と60W(20V,3A)の充電が可能となっております。
100WのUSBケーブルと60WのUSBケーブルの違いについて
100WのUSBケーブルと60WのUSBケーブルの違いについては、以下のとおりです。
メモ
- 最大60W対応のUSBケーブルの方が細い
- 最大60W対応のUSBケーブルの方が安価
100W対応のUSBケーブルと60W対応のUSBケーブルを比較すると分かるのですが、主にケーブルの太さと価格が違っておりました。
「使用するPCが100W充電に対応していないため、60W充電で十分」という方には、60W充電のUSBケーブルの方がいいかもしれないです。
USB Type-Cケーブルの映像出力について
つづいてはUSB Type-Cケーブルでの映像出力についてお伝えします。
USB Type-Cケーブルを使って映像出力をする場合には、以下の条件をクリアしている必要があります。
ポイント
- 映像を出力したいデバイス(スマホ、タブレット、PCなど)がUSB Type-Cからの映像出力に対応していること
- 使用するUSBケーブルが映像出力に対応していること
- 映像を受け取るモニターがUSB Type-Cでの映像入力に対応していること
上記3点の条件が揃って初めて、USB Type-Cケーブルを使用して映像を出力することが可能となります。
USB Type-Cケーブルでの映像出力のメリット
USB Type-Cケーブルを使用して映像出力を行うときのメリットについては、以下のとおりです。
ココがおすすめ
- USB Type-Cケーブル1本で映像、音声、給電が可能
- モニター周りのケーブル量を減らすことができる
外付けのモニターを生かすための電源、映像、音声すべてを1本のケーブルでまかなうことが出来るため、配線が非常に簡単です。
これにより外出先のカフェや仕事場など、外付けのモニターを素早くセッティングすることが可能になります。
USB Type-Cケーブル規格の一覧について
USB Type-Cケーブルの規格についてですが、一覧にまとめてみました。
USB規格 | 最大転送速度 | 対応充電 | 映像出力 |
4.0 | 40Gbps | 100W | ○ |
3.2 | 20Gbps | 100W | ○ |
3.1 | 10Gbps | 100W | ○ |
3.1 | 10Gbps | 60W | ○ |
3.0 | 5Gbps | 60W | ○ |
3.0 | 5Gbps | 60W | ✕ |
2.0 | 480Mbps | 100W | ✕ |
2.0 | 480Mbps | 60W | ✕ |
上記の表のUSB規格を見ていただくと分かるかと思いますが、同じ性質の商品でも名称が異なっており正直ワケが分かりません。
そのためUSB Type-Cケーブルを購入する際は、最大転送速度、対応充電、映像出力が可能かどうか、以上の3点を比較することが重要です。
ではそれぞれの規格の特徴を実際のケーブルと合わせて、チェックしていきたいと思います。
NIMASO/40Gbps/100W/USB Type-Cケーブル
こちらはNIMASOから発売されているUSB Type-Cケーブルの最上位モデル、USB4.0/Thunderbolt 3に対応したモデルとなります。
特徴については、以下のとおりです。
USB規格 | 最大転送速度 | 対応充電 | 映像出力 |
4.0/ Thunderbolt 3 |
40Gbps | 100W | ○ ※1 |
※1 映像出力についてですが、4K 60Hz × 2枚、5K 60Hz × 1枚の出力が可能
ポイント
- 最大転送速度は40Gbps
- 対応充電は100W
- 映像出力は4Kディスプレイなら2枚、5Kディスプレイなら1枚まで可能
- USB3.1/3.0/2.0との下位互換性あり
- Thunderbolt 3に対応
このUSBケーブルの最大の特徴はなんといっても、最大転送速度が40Gbpsとなっている点ですね。
2021年1月時点で、このUSBケーブル以上の通信速度が出せるケーブルはありませんでした。
また映像出力に関してですが、4Kディスプレイは2枚、5Kディスプレイは1枚まで対応しております。
ただ使用するPCおよびモニターのスペックによって対応してない場合がありますので、事前にチェックされると良いでしょう。
iVANKY/20Gbps/100W/USB Type-Cケーブル
こちらはiVANKYのUSB Type-Cケーブルになります。特徴については、以下のとおりです。
USB規格 | 最大転送速度 | 対応充電 | 映像出力 |
3.2/ Thunderbolt 2 |
20Gbps | 100W | ○ ※1 |
※1 4K,60Hzモニターの映像出力が可能
ポイント
- 最大転送速度は20Gbps
- 対応充電は100W
- 映像出力は4Kディスプレイ1枚
こちらのケーブル規格はUSB 3.2(Gen 2 × 2)/Thunderbolt 2 などと呼ばれており、最大転送速度が20Gbpsまで対応しております。
ただこのiVANKYのコネクター部分には「10」という記載がされており、本当に20Gbpsの転送速度に対応している?のかは疑問が残ります。
NIMASO/10Gbps/100W/USB Type-Cケーブル
こちらはNIMASOの、最大転送速度10Gbps、100W対応のUSB Type-Cケーブルになります。
特徴については、以下のとおりです。
USB規格 | 最大転送速度 | 対応充電 | 映像出力 |
3.1 | 10Gbps | 100W | ○ ※1 |
※1 映像出力についてですが、4K 60Hzの出力が可能
ポイント
- 最大転送速度は10Gbps
- 対応充電は100W
- 映像出力は4Kディスプレイ1枚(出力機器とモニターにDisplayPort Alternate Modeが必要)
- 素材はアルミニウム合金+高耐久ナイロン
こちらのUSBケーブルの特徴としましては、最大転送速度が10Gbpsまで対応している点になります。
価格も1000円台となっているため、購入しやすい点がいいですね。
RAMPOW/10Gbps/60W/USB Type-Cケーブル
こちらはRAMPOWの最大転送速度10Gbps、60W対応のUSB Type-Cケーブルになります。
特徴については、以下のとおりです。
USB規格 | 最大転送速度 | 対応充電 | 映像出力 |
3.1 | 10Gbps | 60W | ○ |
※1 映像出力については、4Kの出力が可能(ただし出力機器とモニターにDisplayPort Alternate Modeが必要)
ポイント
- 最大転送速度は10Gbps
- 対応充電は60W
- 映像出力は4Kディスプレイ1枚
こちらのUSBケーブルの特徴は最大転送速度が10Gbpsである点と、充電が60W対応となっている点ですね。
100WのUSBケーブルと60WのUSBケーブルの違いについて
100WのUSBケーブルと60WのUSBケーブルの違いについては、以下のとおりです。
メモ
- 最大60W対応のUSBケーブルの方が細い
- 最大60W対応のUSBケーブルの方が安価
100W対応のUSBケーブルと60W対応のUSBケーブルを比較してみると、ケーブルの太さと価格が違っておりました。
「使用するPCが100W充電に対応していないため、60W充電で十分」という方には、60W充電のUSBケーブルの方がいいかもしれないです。
UGREEN/5Gbps/60W/USB Type-Cケーブル
こちらはUGREENのUSB Type-Cケーブルになります。特徴については、以下のとおりです。
USB規格 | 最大転送速度 | 対応充電 | 映像出力 |
3.0 | 5Gbps | 60W | ○ ※1 |
※1 映像出力について、4K 60Hzの出力が可能
ポイント
- 最大転送速度は5Gbps
- 対応充電は60W
- 映像出力は4Kディスプレイ1枚
- Thunderbolt 3対応
こちらのUSBケーブルの特徴としては、最大転送速度が5Gbpsである点と安価なケーブルにも関わらず、Thunderbolt 3に対応している点ですね。
USB Thunderbolt 3に対応しているPCや映像モニターであれば、問題なく映像出力ができると思うので安心して使用することができます。
NIMASO/5Gbps/60W/映像出力不可/USB Type-Cケーブル
こちらはNIMASOのUSB Type-Cケーブルになります。特徴については、以下のとおりです。
USB規格 | 最大転送速度 | 対応充電 | 映像出力 |
3.0 | 5Gbps | 60W | ✕ |
ポイント
- 最大転送速度は5Gbps
- 対応充電は60W
- 映像出力は不可
こちらのUSBケーブルの特徴としては、最大転送速度が5Gbpsである点と、映像出力が不可である点ですね。
映像出力に対応していないため、比較的安価で購入できるケーブルとなっております。
NIMASO/480Mbps/100W/USB Type-Cケーブル
こちらはNIMASOのUSB Type-Cケーブルになります。特徴については、以下のとおりです。
USB規格 | 最大転送速度 | 対応充電 | 映像出力 |
2.0 | 480Mbps | 100W | ✕ |
ポイント
- 最大転送速度は480Mbps
- 対応充電は100W
- 映像出力は不可
- アルミニウム合金 + 高耐久ナイロン素材
こちらのUSBケーブルについてですが、「いままで紹介されてきたUSBケーブルと比較すると、最大転送速度がかなり遅いのでは?」と思われるかもしれないですね。
ただ普段PCとスマホ、もしくはPCと外付けのHDD(SSDなど)を使ってデータのやり取りを行う機会が少なく、充電用途としてケーブルを購入したいという方であればこの辺りのUSBケーブルで十分かと思います。
価格も1000円程度となっているため、比較的購入しやすいUSBケーブルなのではないでしょうか。
USB2.0がおすすめな方
- 映像出力が必要ない方
- 充電用途のケーブルを探している方
- データのやり取りを頻繁に行わない方
ANKER/480Mbps/60W/USB Type-Cケーブル
こちらはANKERのUSB Type-Cケーブルになります。特徴については、以下のとおりです。
USB規格 | 最大転送速度 | 対応充電 | 映像出力 |
2.0 | 480Mbps | 60W | ✕ |
ポイント
- 最大転送速度は480Mbps
- 対応充電は60W
- 映像出力は不可
こちらのUSBケーブルの特徴としては、最大転送速度が480Mbpsである点と、60Wの充電対応である点、映像出力が不可である点ですね。
さきほどのNIMASOのUSB2.0のケーブルが100W対応であったのに対し、こちらのANKERのUSBケーブルは60W対応となっております。
お使いのPCやスマホが60W以下対応のモデルであれば、こちらのケーブルでも全く問題なく使用することができます。
まとめ:ややこしいけど便利なUSB Type-Cケーブル
以上、USB Type-Cケーブルのまとめになります。
規格が多く、できることが幅広いため非常にややこしいUSB Type-Cケーブルですが、用途が分かれば非常に便利なケーブルだと思いました。
USB Type-Cケーブルの特徴について、再度まとめます。
ココがポイント
- 充電、データ転送、映像出力が1本で可能なケーブル
- 使用するデバイス、モニターによって対応できる規格が違っているので注意
- ケーブルの長さは30cm~2mなど幅広い
- スマホやPC、タブレットやBluetoothイヤホンなど、今後はすべてUSB Type-Cが基準になる
今回の記事が参考になれば嬉しいです。