
2024年から日本に新規参入してきたスマートホームメーカー、Aqaraの製品を多数レビューしました。
こんな方におすすめ
- スマートホームに興味がある方
- Aqaraのスマートホーム製品に興味のある方
- スマートホームに興味はあるが何から始めていいか迷っている方
この記事の内容
- Aqara製品を使ってみた感想
- Aqara製品とSwitchBotの比較
- Aqara製品のメリット、デメリット
ガジェット大好きなパイクーがお伝えします。

Aqara M100ハブ RGBライト 人感センサーFP2レビュー

今回の記事ですが、Aqara(アカラ)から2025年4月24日に新たに発売となった新製品M100ハブをはじめ、RGBライト、人感センサーFP2を提供いただいたのでレビューしていこうと思います。
まずはAqara製品を使ってみた感想の結論から。
結論
- 製品に対する細かい設定や機能性がかなり高い
- またMatterやThreadなどの新規格に対応しているのがポイント
- ただ製品価格が他メーカーと比較すると少々高いため、玄人向けの製品かも?

では具体的にどんな製品となっていたのか、以下で解説していきます。
Aqara(アカラ)ってどんなメーカー?

まずはAqara(アカラ)ってどんなメーカーなの?という点についてお伝えします。
Aqaraは2024年に日本市場に参入を開始した中国メーカーで、Amazonや楽天市場をはじめとした通販はもちろん、ヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店にも製品を展開しているブランドです。
新製品発表会(M100ハブ)に参加

2025年4月22日には表参道にてメディア向けの新製品発表会が展開され、筆者も会場に参加させていただきました。
会場にはAqaraブランドマネージャーのミアさん、スマートホームを活用した事業を展開しているX-HEMISTRY代表取締役の新貝さん、スマートホームをはじめとしたガジェットを主にレビューされているYouTuberのMiDenさんが登壇され、スマートホームについての意見や質問を交わすことができました。
会場ではAqara製品について色々な話ができた

また会場にはAqaraの製品も多数展示されていて実際に触って製品を試すことができ、Aqara製品についてより詳しく知ることができました。

Aqara製品に初めて触れられたこと、メーカーさんやスマートホームに詳しい方々に様々な質問ができたことなど、すごく印象的なイベントとなりました。
Aqara M100ハブ,RGBライト,人感センサーFP2の仕様

Aqara M100ハブ RGBライト 人感センサーの仕様については、以下のとおりです。
Aqara | M100ハブ | RGBライト | 人感センサーFP2 |
---|---|---|---|
特徴 | Aqara製品をまとめて操作 | 明るさ調節、色温度調節、色の細かい調節が可能 | 人感、明るさ、転倒の検知が可能 |
特徴2 | Matterコントローラー、Threadボーダールーター | E26口金、長期間耐用 | ミリ波レーダー、ゾーン分割、多人数検知 |
通信規格 | Matter,THREAD,AppleHome,alexa,GoogleHome | Matter,THREAD,AppleHome,alexa,GoogleHome | AppleHome,alexa,GoogleHome |
価格 | 3,180円(税込) | 3,580円(税込) | 12,980円(税込) |

Aqara製品はmatterやAppleHomeなどの最新規格に対応している、高性能な製品が多いのが特徴。
Aqara M100ハブの外観チェック

まずはAqaraのM100ハブの外観をチェックしていきます。
M100ハブの開封


AqaraのM100ハブのサイズについてですが、縦幅10cm×横幅3cm×厚み0.8cmとなっており、縦長スティックのデザインとなっていました。
前面には本体を再起動する際に使用するボタン、LEDライトが設置されており、背面には製品の仕様が細かく記載されていました。
USB TypeAコネクタで給電


M100ハブ本体にはUSB TypeAコネクタが用意されており、電源アダプタに接続して本体を起動させる形となっていました。
また電源アダプタについては同梱されておらず、別途用意する必要があるため注意が必要です。同梱されている説明書については日本語記載がないタイプとなっており、Aqaraの専用アプリを使用しながら設定していく方法となっています。
M100ハブの機能とは?

今回新たに発売されたAqara M100ハブですが、Aqara製品以外のMatter対応デバイスでもAqaraのアプリ上から操作が可能になるというもの。つまりM100ハブを使うことでスマートホーム製品をAqaraのアプリに集約することが可能となります。
ただ筆者の自宅で使用しているスマートホーム製品の多くがMatter未対応のものが多く、Aqaraに集約するメリットを受けることができませんでした。

今後各社で展開されるスマートホーム製品はMatter規格に対応しているものが基本になると予想されるため、M100ハブは今後活躍する製品となりそう。
Aqara RGB CCTライトの外観チェック


Aqara RGB CCTライトの外観をチェックしていきたいと思います。
RGB CCTライトの開封


RGB CCTライトのサイズについてですが、横幅0.6cm×縦幅0.6cm×高さ10.8cmのE26口金に使用ができる電球となっております。
本体側面を確認するとPSEマークやmatterのQRコードや番号が記載されており、日本の基準に適合した製品であることがわかるかと思います。
RGB CCTライトの同梱物


RGBライトの同梱物についてですが、本体以外にも簡単な取扱説明書が入っていました。
ただこちらの説明書は簡単なイラストでのみ記入がされたものとなっていて、日本語での説明などは記載されていない内容となっていました。
Aqara 人感センサー FP2の外観チェック


Aqara 人感センサー FP2の外観をチェックしていきます。
人感センサー FP2の同梱物


まずは人感センサーFP2の同梱物について確認をしていきます。
同梱物
- FP2本体
- 3Mの両面テープ、マグネットの土台、ネジとプラスティックネジ
- USB TypeC-Aケーブル 2m
- 取扱説明書
日本語で記載のある説明書

FP2に同梱されている取扱説明書ですが、日本語での記載のあるものとなっておりました。
人感センサー FP2の外観チェック


人感センサー FP2のサイズについてですが、縦幅6.4cm×横幅6.4cm×厚み2.95cmの非常にコンパクトなセンサーとなっております。
本体底面を確認すると本体の詳しい仕様が記載されており、本体を駆動する際は5V-1Aの電源アダプタに接続して使用する必要があります。
壁に貼り付けて角度の調整が可能


FP2本体への給電ですが、本体側がUSB TypeCコネクタとなっているため、同梱されているUSBケーブルを使用して給電する使い方が良いかと思います。
また本体のプレート部分から先のセンサー部分は角度を変えられる仕様となっており、天井に設置した場合や壁に設置した場合でもセンサー部分を向けたい方向への変更が簡単にできる点がいいなと思いました。
Aqara M100ハブ,RGBライト,人感センサーFP2を使ってやりたかった内容
ここからはAqara M100ハブ、RGBライト、人感センサーFP2を使って筆者がやりたかった内容について、お伝えしていきたいと思います。
洗面所のライトを更新

今回のAqara製品ですが、筆者の自宅の洗面所(洗面所だけでなくトイレや脱衣所が一緒になった場所)に設置しているライトを更新していこうと考えました。
そのライトを更新をしようと思った理由については、以下のとおりです。
プラススタイルの電球がイマイチだった

今まではプラススタイルというメーカーの人感センサー付きライトを洗面所で使用していたのですが、いくつか不満がありました。
プラススタイルの不満点
- 人がいるのにライトが消えてしまう点
- 色温度を時間帯によって変更したいのにできない点
プラススタイルのLED電球は人感センサーが一体となったライトだったのですが、人がいるのにライトが消えてしまったり、電球の色温度を時間で変更することができない点が不満でした。

プラススタイルの電球については以下の別記事にまとめてありますので、気になる方はそちらをご確認ください。
人感センサーを使った快適なライトの設定
今回Aqaraの製品を使ってやりたかったことは、以下のとおりです。
筆者のやりたいこと
- 人感センサーによるライトのON・OFF
- 日中は蛍光色、夜間は電球色など、時間帯によってライトの色温度を変化させる設定
洗面所には5分程度長くいる場合もあれば、トイレとして用を足すだけの場合もあり、しっかりと人感センサーが機能する必要があります。
またライトの色温度を時間帯で調整するにはアプリがそういった機能に対応している必要があります。

では以下で筆者が、どうやって設定を行なったか確認していきます。
Aqara M100ハブ RGBライト 人感センサーFP2の設定方法

ここからは、Aqara M100ハブ、RGBライト、人感センサーFP2の設定方法について、詳しくお伝えしていきます。
M100ハブの設定


まずはAqara M100ハブを電源に接続して、スマホにAqaraアプリをダウンロードしていきます。

アプリのダウンロードを行ったら、Aqaraアプリの「デバイスの追加」をタップして、M100ハブをオンラインにしていきます。
RGB CCTライトの設定

RGB CCTライトの設定を行なっていきます。
今まで使用していたプラススタイルの電球を外して、Aqaraのライトに取り替えていきます。
Aqara RGBライトはIPv6対応ルーターでないと使用不可
AqaraのRGBライトを設置しAqaraアプリにRGBライトを追加しようとしたところ、トラブルが発生しました。

Aqaraの電球を付け替えるところまではうまくいっていたのですが、Aqaraのアプリ上にRGB電球を設定しようとしたところ、Wi-FiルーターがIPv6に対応していないと設定ができないと言われてしまいました。

AqaraのRGBライトはIPv6対応のWi-Fiルーターじゃないと、認識ができない・・・?
おぉ、マジか。

使っていたWi-FiルーターにはIPv6の記載がなし

スマホの設定アプリからWi-Fiの設定を確認してみたところ、IPv4には対応しているもののIPv6の記載がなかったため、どうやらこの状態だとRGBライトの設定ができないということのようでした。

急遽、IPv6対応のWi-Fiルーターを購入することにしました。
Wi-Fiルーターが届くまで、人感センサーの設定を先に行う


IPv6対応のWi-Fiルーターが届くまでの間、先に人感センサーFP2の設定を行うことにしました。
人感センサーFP2の設定ですが、RGBライトとは違ってすんなり行うことができました。
洗面所の壁に貼り付け



IPv6対応のWi-Fiルーターを購入するまでの間に、先に人感センサーの設定を行うことにしました。
洗面所に人感センサーを設置するにあたり、「目に付きづらい場所の方がいいかな?」と思い部屋の端っこに設置をしてみました。
部屋の端っこにセンサーをつけると、うまく反応しない場合が多々あった。
後から分かったことですが、部屋の隅っこに設置してしまうと人感センサーのデッドスポットができてしまいうまく反応しないことがありました。
人感センサーは部屋全体を見渡せる場所に設置する方が良い


初めは部屋の隅っこに設置していた人感センサーですが、うまく反応できない場合が多々発生してしまったため、なるべく部屋全体が見える場所に設置する方が良かったですね。
Aqaraアプリから細かい設定が可能



Aqara人感センサーFP2ですが、非常に高性能な人感センサーになっており、アプリ上から細かい設定を行うことができました。
人感センサーとしての検出はもちろん、ゾーン内での転倒検知機能、またゾーンにおける検知感度の調整、AI学習など、触りきれないほどの様々な機能の使用ができるのがすごいなと感じました。

設定できる範囲がかなり細かいため、高機能な製品を使いたいという方にはAqaraはおすすめかもしれません。
新しいWi-Fiルーターが届く

筆者が今まで使用していたバッファローのWHR-1166DHP4ですが、IPv4のみ対応のWi-Fiルーターとなっており、RGBライトを設定できないことが発覚しました。
色々検索したところ、TP-Link製のWi-Fi6に対応、IPv6にも対応、数世代前の型落ちモデルである、AX-3000を3,000円程度で購入しました。
Wi-Fiルーターを更新後、Aqaraアプリへの追加ができた

IPv4からIPv6対応のWi-Fiルーターに更新しRGBライトをAqaraホームに追加してみたところ、うまく設定をすることができました。

その後にRGBライトをApple Homeに認識させたところ、こちらについてもうまく追加することができました。
RGBライトはM100ハブにぶら下げて使う



AqaraのRGBライトですが、直接matter経由でAqara HomeだったりApple Homeに接続してしまうと、RGBライトの機能が制限されていました。
そのためRGBライトをmatter経由ではなくM100ハブにぶら下げて、M100ハブをAppleHomeに接続することでRGBライトの機能を制限することなく使うことができました。
設定をあれこれいじって、気づいたら1週間
Aqara製品の導入してから1週間ほど経ちましたが、自分のやりたいことのほぼ9割を実現することができるようになりました。
まずは以下の動画をご覧いただけますでしょうか。
動画をご覧いただくとわかるように、洗面所に入った瞬間にライトがONになり、洗面所から出てから10秒後にライトがOFFになるよう設定を行いました。また昼の時間帯(6:00~22:00)は蛍光灯の5700K、夜の時間帯(22:00~6:00)は3800Kとなるように設定を行いました。
これらの設定ですが、すべてAqaraアプリの自動化から設定を行いました。以下、その設定画面となります。



Aqaraアプリから上記3つの自動化を設定することで、ライトのON、ライトのOFF、時間帯でのライトの色温度変化・調光を設定することができました。

洗面所に入るたびにライトがうまく機能してくれるので、ストレスのない快適な環境を作ることができました。
Aqara製品とスイッチボット製品との比較

今回Aqara製品をレビューするにあたり、筆者が普段から使用しているスイッチボット社の製品と比較して、どう感じたのかをまとめていきます。
AqaraとSwitchBotの比較
- Aqaraのほうが価格は高いが、製品の高機能な点などメリットは多い
- 予算に余裕があってこれからスマートホーム化を進めていきたい方はAqaraがおすすめ
- スマートホームに興味があってとりあえず初めてみたいという方にはSwitchBotがおすすめ
以下、解説していきます。
価格は高いが、新規格や高性能な点は大きなメリット

スイッチボットの製品を数多くレビューしてきましたが、スイッチボットの製品はリーズナブルな価格設定と、初心者にもわかりやすい操作性がいいなと感じていました。
対してAqaraの製品は価格はスイッチボットよりも全体的に高く設定しているものの、matterやApple Homeなどの新規格に対応している点を考慮すると、予算を確保し本格的にスマートホームを進めたいという方にはAqara製品を購入して使っていくのが良いのではと思いました。
Aqara | SwitchBot | |
---|---|---|
価格 | 全体的に高め | リーズナブルなものから高価格帯まで幅広い |
製品数 | 日本参入が2年目ということもあり、まだ数は少ない | かなり多く、新製品を毎年多く発表している |
製品販売 | Amazon、楽天市場、ヨドバシカメラなどの量販店 | Amazon、楽天市場、ヨドバシカメラなどの量販店 |
特徴 | 高機能でMatterなどに対応した製品が多い | リーズナブルで気軽にスマートホームを始めやすい |

それぞれに良い点とイマイチな点があって、結局悩んじゃうっていうのが正直なポイントです。
まとめ:今後に期待できるスマートホームメーカー

以上、Aqara M100ハブ、RGBライト、人感センサーFP2を使って洗面所のライトを設定してみたについてお伝えしました。
今回お伝えした内容については、以下のとおりです。
メリット
デメリット
- 製品価格は少々高め
- 高機能かつ非常に細かな設定が可能
- 人感センサーの反応がよく、細かいゾーンの区分けが可能
- スマホやPCに強い方、設定を追い込める方におすすめのスマートホームメーカー
- 製品価格が高く気軽におすすめしづらい
- アプリのUIがざっくりとしていて使いづらい

普段は主にスイッチボット製品を使用している筆者にとって、Aqaraを初めて使ってみて様々な気付きがありました。
今後も引き続き注目していきたいスマートホームメーカーだと思います。
以上、パイクーがお伝えしました。
