Aqara M200とは？新発売のミドルレンジスマートハブの特徴・違いを解説

Aqaraから新たに発売されたミドルレンジのスマートハブM200

今回ですがAqaraから新たに発売されたミドルレンジのスマートハブ、M200についての紹介記事となります。

まずはM200についての結論から。

では以下で解説していきます。

Aqaraとは？

Aqaraとは、中国の大手スマートホーム企業 Lumi United Technology（ルミ・ユナイテッド） が展開している スマートホーム製品ブランド です。

AqaraはAppleのHomeKit、Matter、ZigbeeやThread規格にも柔軟に対応

日本で最も有名なスマートホームメーカーにSwitchBotが挙げられますが、AqaraはApple製品と連携するためのHomeKit対応製品が多く、日本で最も普及しているiPhoneとの連携が非常に強いです。

また新規格のMatterやBluetoothよりも安定していて、Wi-Fiよりも省電力に優れたZigbeeやThread規格にも対応しており、多くのデバイスを安定して接続することが可能です。

Aqaraのスマートハブとは？

Aqaraのスマートハブについて、詳しくお伝えします。

Aqaraスマートハブを導入することで、自宅全体を一気にスマートホーム化できます。

照明やエアコンなどの家電を 外出先から遠隔操作できるのはもちろん、設定したスケジュールや条件に応じて動作する自動化（オートメーション）を簡単に組むことが可能です。

たとえば、

• 決まった時間になったら照明を自動でオン
• 朝日と連動してカーテンを自動で開ける
• 起床時間に合わせて音楽を再生
• 温度や人感センサーと連携してエアコンを最適化

といった、暮らしをより快適にする “スマートな生活動線” を自然に作り出すことができます。

AqaraスマートハブM200が新たに発売

Aqaraの新製品として、2025年11月19日にミドルクラスのスマートハブM200が新たに発売となりました。

M200の特徴

M200の特徴については、以下の7点です。

• Matterコントローラー搭載で、50種類以上のMatter対応デバイスの統合管理が可能に
• Threadメッシュ拡張機能により、複雑な間取りでも安定した接続を実現
• Aqara Zigbeeハブ&高度なブリッジ機能により他社Matterエコシステムへの統合も可能
• 高度な赤外線リモコン機能でエアコンをはじめとした赤外線家電の一括制御が可能に
• 有線接続・無線接続のいずれにも対応可能
• インターネット接続やクラウドに依存せずに自動化を実現
• 内蔵スピーカー搭載でカスタムオーディオにも対応

以下、詳しくお伝えします。

1．50種類以上のMatter対応デバイスの統合管理

スマートリモコンM200ハブはMatterコントローラーを搭載しており、Aqara Homeアプリを通じてあらゆるMatterデバイスを直接接続・管理できます。

50種類以上の新たに対応したMatterデバイスに対応しており、ほぼすべてのMatter対応デバイスをシームレスに統合管理可能です。

2．Threadメッシュにより安定した接続

スマートリモコンM200ハブのThreadボーダールーター機能により、Thread対応デバイス向けに低消費電力で安定したメッシュネットワークを構築可能です。

家庭内のWi‑FiやEthernetと接続することで、Thread非対応のスマートスピーカーやMatterコントローラーとして機能するハブからもThreadデバイスを操作できます。

さらに、Threadメッシュ拡張機能も備えているためネットワークの安定性も強く、広い住宅や複雑な間取りでも安定した接続を確保します。

3．他社Matterエコシステムへの統合も可能

スマートリモコンM200ハブはAqara ZigbeeハブおよびMatterブリッジとしても機能します。Aqara Zigbeeデバイスを他社のMatterエコシステムに接続でき、Apple Home、Google Home、Alexa、SmartThings、Home Assistantなどで認識・操作が可能です。

また、標準的なMatterブリッジ機能を拡張した高度なMatterブリッジ機能により、非Matter対応のAqaraデバイスをサードパーティのエコシステムに接続できるだけでなく、Aqara独自の機能もそれらのプラットフォーム上で利用可能にします。

4．赤外線家電の一括制御が可能

スマートリモコン Aqara M200 ハブ は、360°全方向に赤外線を送信できる IRブラスター を搭載しており、1台で複数の家電をまとめて操作できます。テレビやエアコン、照明など、リモコンを使い分ける手間が一気に不要になります。

さらに、赤外線学習機能 に対応しているため、データベースに未登録の家電でも学習させることで操作が可能です。これにより、ほぼすべての赤外線家電を安心してスマート化できます。

例えば、ご家庭のエアコンをM200に学習させれば、Matterエコシステムに統合することも可能。iPhoneのホームアプリや他プラットフォームからの操作にも対応し、よりシームレスに使えるようになります。

また、Aqaraの各種センサーと組み合わせれば、「Matter対応の自動温度管理付きスマートエアコン」 として使うこともできます。
温度・湿度・人感センサーを活用することで、自動で快適な室温に調整するスマートシステムを構築できます。

さらに、エアコン本体のリモコンで操作した場合も、M200側で状態を正確に同期。アプリやプラットフォーム上の表示が常に実際の状態と一致するため、“アプリ上はオフなのに実際はついている” といった誤操作や混乱を防ぐことができます。

5．有線接続・無線接続のいずれにも対応可能

PoE（Power over Ethernet）ポートを搭載しており、1本のケーブルで電力とデータの両方を伝送可能。配線の手間を減らし、設置を簡単にします。

また、2.4GHzおよび5GHzのデュアルバンドWi-Fiにも対応しており、最新のWPA3セキュリティを搭載。そのため、安定かつ安全なデバイス接続を実現します。

6．オフラインでも自動化が可能

スマートリモコンM200ハブはローカルハブとして機能し、多くのオートメーションがインターネット接続やクラウドに依存せずに動作します。オートメーションのデータはハブ内に保存されるため、プライバシー面でも安心です。

さらに、Aqara Homeでは新バージョンの自動化を導入しており、業界でもトップクラスの強力なオートメーションエンジンを備えています。WHEN‑IF‑THEN条件とアクションを直感的に組み合わせるだけで状況に合わせた家電の制御ができるので、スクリプトやデバッグに時間をかけずに自宅を完全自動化できます。

7．内蔵スピーカー搭載でカスタムオーディオにも対応

スマートリモコン M200ハブ には、便利な 内蔵スピーカー が搭載されています。これにより、ドアベル通知やセキュリティアラート、アラームクロックなど、家中のさまざまなシーンで音声による通知を活用できます。

またカスタム音声メッセージ の再生にも対応しているため、「帰宅したらウェルカムサウンドを鳴らす」「特定のセンサー反応時にオリジナルの音声を再生」といった、より柔軟で個性的なスマートホーム演出も可能です。

【2025年12月最新】Aqaraスマートハブ一覧

Aqaraから展開されているスマートハブを、表にまとめて一覧でご紹介します。

	M100	M200	M3
グレード	エントリーモデル	ミドルグレード	ハイグレード
2.4GHz Wi-Fi対応	◯	◯	◯
5GHz Wi-Fi対応	×	◯	◯
PoE対応	×	◯	◯
Zigbeeハブ	◯	◯	◯
Matterコントローラー&Threadボーダールーター機能	◯	◯	◯
赤外線機能	×	◯	◯
スピーカー	×	◯	◯
接続可能デバイス数	20 Aqara Zigbee + 20 Thread	40 Aqara Zigbee + 40 Thread	127 Aqara Zigbee + 127 Thread
内蔵ストレージ	128MB	128MB	8GB
価格	3,180円	9,480円	18,480円

今回のAqaraスマートハブ M200 が発表されたことにより選択肢の幅が広がった点がすごくいいなと感じました。

とりあえず価格を抑えたいという方はエントリーモデルのM100、これから本格的にスマートホームを始めたいという方にはミドルグレードのM200、予算をかけてハイグレードなものを利用したいという方はM3など、ユーザーにとって分かりやすい製品展開をしているのが嬉しいですね。